ビジネスマンのためのアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダを今まさに必要としている人は、ビジネスマンでしょう。
同業の方が言われていました。
ピッタ用のオイルがどんどんなくなるんだけど、なんでかな?と。
当然でしょうと私は言いました。
なぜなら、
サロンに訪れる年代(20代後半から50代)はおそらく仕事も家庭も充実した働き盛り。
同僚との競争を強いられることも、責任を負って仕事をすることも、部下を率いて仕事をすることも多くなります。
人生において、自然とピッタの増大する年代です。
アーユルヴェーダ的にはヴァータとピッタの憎悪させて、心疾患などの循環器系疾患を引き起こしがちになります。
突然死の原因になるくも膜下出血や心筋梗塞などは、典型的なヴァータとピッタの憎悪した症状です。
そうならないために、ビジネスマンにとって、アーユルヴェーダはとても有効です。
①ストレスマネジメントに有効です。
健康的な休息、食事、運動、精神衛生など日常の知恵を提供します。
②能力開発に役に立ちます。
これはアーユルヴェーダのすすめるヨガの瞑想や呼吸法、アサナの効果です。
直感が冴えて新しいアイデアがひらめいたり、自分の定めた限界を超えることができます。
③自己治癒能力を高めるための数々の知恵を、ハーブやスパイスの使い方などで教えてくれます。
まずはストレスマネジメントから入られるのが良いでしょう。
なかでも運動は、
「運動は、アグニ(消化の火)を強め、精神的怠惰を取り除き、身体に強健さ、軽快さ、柔軟性を与える。身体的疲労、精神的疲労、口渇、暑さや寒さへの耐性を高める。運動をすることは、もっともよく健康を促進する。(スシュルタ・サンヒター)」といわれます。
「毎日運動をしている人は急激な老化のアタックをうけることがない(スシュルタ・サンヒター)」とまで賞賛されています。
季節でいえば、春と冬は朝・夕方とたくさん運動をすべきです。
デスクワークの人も軽度から中程度の運動が必要です。
息がはずんできたり、背中などに汗を感じてくる程度です。
それ以上は控えましょう。
運動後のケアとして、身体をくまなくマッサージすることにより、筋肉が発達し、皮膚は光沢を増し、美しいプロポーションができるといわれています。
特に指圧が良いそうです。(スシュルタ・サンヒター)
そのことから、タイ古式マッサージは運動後のケアとして大変有効です。
タイ古式マッサージもアーユルヴェーダの流れを受け継ぎ発展させたつながりがわかります。
ヨガのアサナ(ポーズ)は運動とは別のものです。
なぜなら運動は筋肉を強めるのですが、ヨガのアサナはそればかりではなく内臓器官や神経をも活性化させます。
そして、瞑想のためのアサナは精神を強固にします。
特にビジネスマンはヴァータやピッタの乱れを鎮める必要があるので、毎日10分でも瞑想や呼吸法をしていきましょう。