体にたまった病気のもとアーマ(未消化物)

適切に消化がおこなわれたとき、食べたものはすべて「栄養」か「排泄物」のどちらかになります。
きちんと消化吸収されず、排泄もされず、体内にたまってしまった未消化物のことをアーマといいます。

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過剰なコレステロールや中性脂肪、あるいは乳酸として血管やリンパ管の内壁、関節などにたまっていきます。
消化力が弱っているときに過食したり、消化しにくいものを食べると、消化しきれずにアーマができます。

アーマはたまった部位に関連した組織や臓器を弱らせ、あらゆる不調や病気を引き起こします。

たまる場所は遺伝的要因なども関係してきますが、その人の弱い場所にたまります。
一度怪我をしたことがある場所、病気をしたことのある場所などです。
またタバコが肺がんを引き起こすといわれるように、作用する場所が決まってくる場合もあります。

変形性関節症や慢性関節リウマチの方は関節部にアーマがたまり、月経前症候群、子宮筋腫、子宮内膜症などの方は子宮にアーマがたまっています。

アレルギー性疾患も、脳血管障害も、胃腸の炎症もみなアーマの蓄積が病気の土台となり、きっかけが加わって病気が発症するといいます。

よってアーマの量をできるだけ減らすことが、病気の予防、健康増進のために重要になります。

☆タイ古式マッサージでは全身に散らばったアーマによる詰まりをほぐして流していきます。たとえるならば体の大掃除です。
体の詰まりをほぐしながら、気持ちが良い、それがタイ古式マッサージです。

☆アーユルヴェーダのオイルトリートメントは、冷えた心と体を温めアーマを溶かしだし、消化吸収の流れにのせていき、排泄を促します。
アーマを減少させていくことを目的にしています。
ドーシャのアンバランスもバランスが取れてくるでしょう。
サロンによるスペシャルなケアに加えて、日常でのケアも大切です。

体を詰まらせる原因 アグニの低下

いろいろな原因がありますが、一番には消化力の低下が上げられます。
消化力はアグニといいます。

アグニとは、体温、体力、消化力、代謝、情熱などを生み出す力です。
命の基盤を担う重要な力で、寿命もアグニの強さによって決まります。
体に熱をもたらす、食べたものを燃やす、など火に似た働きをします。
体は全部で13種類のアグニがありますが、もっとも重要なのは消化力を生み出す消化のアグニです。
消化のアグニを強く安定した状態に保つと、他の全てのアグニも強化され、消化のアグニが弱るとほかのアグニも弱ります。消化力が健康上、大きな鍵を握っています。

消化力が弱まっているときに、過食をしたり消化のしにくいものを食べると、中途半端にしか消化されません。
すると未消化物(アーマ)ができて、体のさまざまな部位にたまっていきます。

アーマを発生させないためには、消化力を上げ、アーマを発生させない生活習慣が重要です。

またヴァータの増加、ピッタの減少、カパの増加などドーシャがアンバランスな状態になることで、アーマができ、体も心も詰まってきます。
この場合はアンバランスなドーシャをバランスさせるようにすることが大事です。

老化現象ははたして本当の老化現象?

現在人間が生きられる限界寿命は120歳前後。アーユルヴェーダの教えには、人が外部からとりこむ食べ物を100%消化することができたら、寿命は格段に伸びるとあります。
使い方が悪いためにかなり速い段階で消耗していませんか?

たとえば40代を過ぎる頃からこんな現象が現れていませんか?
「老眼が始まった」
「腕があがらない」
「足腰が弱りスタミナがなくなった」
「関節痛がおこるようになった」
「加齢臭を家族に指摘された」
「髪がめっきり薄くなってしまった」

しかしほとんどの方の老化現象は自然な老化ではありません。老化の時期が早すぎます。
進行のスピードも速く病的です。
本来老化のプロセスはもっと穏やかで苦痛のないものだそうです。
体の多くの機能は衰えていきますが、健康的に老いることも可能です。

あやまった食事、生活習慣、心身のストレス、ネガティブな感情が胃腸の消化力を低下させ、命の火であるアグニを弱らせ、速くて病的な老化現象が引き起こされてしまうのです。
アグニが弱まり、オージャスが減り、ドーシャが乱れた影響で、本来より重く老化現象がおきているといえます。

消化を促すアグニを高め、未消化物のアーマを浄化し、ドーシャの乱れを整えることで、主訴が治るだけではなく、なんらかの若返りも期待できます。

疲れにくくなった、歩ける距離が増えた、腕が上がるようになった、白髪がへった、シミが消えた、老眼が回復した、骨量が増えた、閉経して数年たっていたのに規則的な生理がきた。などなど。